静養病棟(ストレスケア病棟)ではラウンジでビンゴ大会を実施しました。浴衣や甚平に着替え夏の風物詩を感じながら参加され猛暑に負けないほど盛り上がり、皆生き生きとビンゴに集中されました。ビンゴの用紙が徐々に複数穴が開くころは皆一つ一つの数字に集中され身体全体で喜ぶ人や悔しがる人、目をつむりゆっくり聞いている人など皆、普段とは違う表情や感情を多く見ることができ、とても良い会となったと思います。その後はビンゴ大会の振り返りを談笑しながらアイスを食べ「この暑い季節でみんなで食べるアイスは学生ぶり」と昔を懐かしむ患者様も見受けられ年齢問わず参加できたレクリエーションでした。今後も季節を感じ年齢問わず参加できるレクリエーションを作り上げて行こうと思います
心理室 第1病棟(急性期病棟)心理教育ミーティング
先日の心理教育ミーティングでは、当院薬剤師を講師に迎えて、「薬のはたらき」についてレクチャーしてもらいました。精神科薬について話題にする際、“シナプス”や“神経伝達物質”など少し難しい専門用語が出てくることがありますが、その専門家である薬剤師から図解してもらい、具体的にわかりやすく説明してもらうことで、参加されたメンバーのほとんどが、薬の大切さ、「日常生活に欠かせないもの」「症状を和らげ、生活を安定させてくれるもの」といった認識を改めて得ることができました。
一方、薬は大切であると認識しつつ、「いつまで飲みつづけなければならないのか」「アルコールとの併用はダメなのか?」といった疑問が浮かんでくるのも必然です。例えば、生活習慣病がある方が薬を止めたり中断した場合どうなりそうか、一時的な快楽を求めてアルコールを飲んで症状が悪化してしまう可能性を取るのか、それとも日常生活の安定を継続していくことを大切にしていくのか。すぐに答えを導きだすのではなく、逆に薬剤師からメンバーに投げかけた質問によって、参加されたメンバーは薬と自分との関係について改めて捉え直し、理解を深めていました。
今回はプログラムという時間を設けて対話を通して、自分と薬との関係について理解を深めることができました。普段から疑問なこと、相談事について気軽に話せるような関係性を医療スタッフ、また周囲で支えてくる人たちと築いておけることは日常生活を安定させていくためにも大切なことです。薬に関してだけではなく、そうした観点についても改めて考え直すことができたのではないでしょうか。
作業療法室 野菜作り
第2病棟(男性開放病棟)ではOTプログラムにおける園芸活動の一環で野菜作りをしています。
7月の梅雨明けと共にトマトの赤い色合いが強くなってまいりました。収穫ももうすぐといったところで、参加されている患者様一同楽しみにしている様子です。写真は現在育てているトマトです。
入院生活を送る患者様にとって、グラウンドに出る時間はとても貴重に感じている様で日の光を浴びながら野菜の様子を見ているだけでも良い気分転換になっています。夏場暑い日が続きますので熱中症対策万全に実施していきます。

栄養課 夏至
こんにちは。戸田病院栄養課です。
先月6月の夏至をテーマにした献立を患者様へ提供しました。献立の内容や患者様からの感想について、掲載いたします。
献立内容
主食:夏のさっぱり炊き込みご飯
主菜:焼鯖
副菜:梅肉和え(キュウリ・大根)
汁物:清汁(花麩・三つ葉)
甘味:紫陽花ゼリ―
以下患者様からの感想になります。
・炊き込みご飯が美味しかった。
・炊き込みご飯の彩りが良く、上品な味付けであった。
・生姜が苦手だが、生姜の味が薄く食べられた。
・炊き込みご飯が好きなので嬉しい。
・おかわりしたいほど、美味しかった。
・鯖が軟らかくて美味しかった。
・油の乗った鯖だった。
・鯖の油と、大根おろしの組み合わせが合う。
・大分出身のため、鯖が食べられて良かった。故郷を思い出した。
・健康に凄く良さそうなメニューであった。
・炊き込みご飯の味付けに、鯖が合う。
・ゼリーが二層になっていて、綺麗で美味しかった。
・ゼリーの中の、細かい物が細工されており、美味しかった。
・アジサイ色で季節感を感じるゼリーだった。
・ネーミングセンスの良いデザートであった。

デイケア 展覧会を実施しました
デイケアでは、6月19日から23日までの1週間、展覧会を実施しました。
今年は、新型コロナウイルスが5類に移行されたため、3年ぶりに来場者の制限をなくし、メンバーさんのご家族やお世話になっている機関の方々にも来ていただくことができました。総来場者数は312名となりました。
暑さが厳しい中、ご来場いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
今年の展覧会では、メンバーさん個人の作品の他、共同制作というプログラムで制作した作品、各コースで作成した作品、スタッフの作品など、沢山の作品を展示できました。
メンバーさん個人の作品は、絵画教室というプログラムや、クラフトというプログラムで一生懸命作成したものです。絵画や折り紙で作った作品などが色彩豊かに展示されました。
共同制作というプログラムで作成した作品は、モザイクアートを作りました。下の写真をご覧いただくと、絵が浮かび上がって見えると思います。色とりどりの折り紙で作ったくす玉で、扉と、扉を通る親子、片隅には桜が描かれています。
タイトルは『人生の扉』です。扉の前で、今までの色々なことがあった人生を振り返り、これからの未来へと希望を持って歩んでいこうといった意味が込められています。
デザインから作成まで、メンバーさん主体で考え、制作していただいています。去年の12月よりデザインを考え始め、6ヶ月かけて制作しました。
メンバーの皆様、関わったスタッフともにお疲れ様でした。この作品のように皆様が希望をもって未来へと歩んでいけることを願っています。
来年度の展覧会も、開催が決定したらお知らせ致します。
猛烈な暑さが続いておりますが、メンバーさん、スタッフ共々、水分補給をしっかりして体調に気をつけていきます。

薬局 薬剤師からのお知らせ
当院では入院なさっているかたを対象とした療養教室があります。
心理士が開催し、きちんとしたカリキュラムがあり、参加するにあたり「約束」があります。
薬について考える回もあり、薬剤師が参加しております。
堅苦しそうに思えるでしょうが、そうではありません。
驚くほど気軽に参加できます。
「いつからでも参加でき、いつでも退室できるのです。」
それが先に書いた「約束」です。
アットホームな雰囲気で、質問をたくさんいただきます。
薬を調剤する薬剤師と、薬を服用・使用する方とが、共に薬のことを考える時間なのです。
日頃のちょっとした疑問の解決により安心に繋がればと思っています。
第10病棟 認知症と運動習慣
認知症患者の増加が社会問題となっている近年、雑誌やテレビなどでも頻繁に認知症予防に関する話題が取り上げられています。様々な認知症予防の中でも効果が高いとされているのが運動です。運動を習慣化することで認知機能が向上するといわれています。
認知症予防で運動が良いとされている中で、高齢になるに伴い、身体が思うように動かなくなっていく現状があります。高齢者の運動機能の低下は、主に筋肉量の低下と筋肉を作り出す機能が低下することが原因な為、筋力の向上は難しくとも、いかに筋力を維持させるかとういうことが重要となります。筋力が低下すると、身体を支える機能が低下し、転倒しやすく骨折の原因になりやすいです。その為、リハビリの介入も重要であり、リハビリ以外の方法として患者ミーティングの際に、理学療法士の協力の元、筋力維持体操を取り入れ、「転びにくい身体作り」を行っています。眠そうにしていた方も体操が始まるとシャキッとした顔になり積極的に参加する姿が見受けられます。今後もみなさんに筋力維持の重要性をお伝えし、行っていきたいと思います。
第1病棟 夏の暑さに負けずに
こんにちは、急性期治療病棟(第1病棟)です。
1日の日照時間も長くなり、日中の暑さも夏本番に近づいてきていると感じる時期となってきました。
第1病棟では、病棟から中庭(グラウンド)を眺めることができ、看護師や作業療法士が付き添いの下で、グラウンドに出て運動などができるプログラムがあります。
気温が高くなりつつありますが、患者様は元気にバトミントンを行ったり、「日差しが気持ちいい」、「外の空気が吸えるのでうれしい」とグラウンドへの外出を暑さにも負けずに楽しんでいる様子が見られます。閉鎖病棟という治療環境の中で、開放的なプログラムが患者様に笑顔をもたらすことができていると感じるため、引き続き、プログラムを提供していきたいと思っています。
リワークデイケア リワークってどんなところ~言語化の大切さ~
前回の掲載記事『リワークってどんなところ~仲間と過ごす場所』に続きまして、通所中のメンバーさんにホームページの記事を作成していただきました。通所中の方のリアルな声が届く内容となっておりますので、こちらも是非ご一読いただければと思います。
こんにちは、復職準備クラスのHです。今回はオフィストレーニングの一環で復職準備クラスのSさんと活動クラスのTさんとでリワークデイケアについて対談していただきましたので、その一部をお届けします。少しでもリワークの雰囲気をお伝えできればと思います。

S: まずはリワークに通うきっかけについてお伺いします。私は主治医に復職の相談をしたところ戸田病院のリワークを勧めてもらいました。Tさんはどうでしたか?
T: 休職したばかりのときは食事とシャワー以外はずっと寝室で何もできなくて、しばらくして外には出れるようになったのですが、復職に向けて何をすればいいかわからない状況でした。そんなとき産業医からリワークプログラムについて教えてもらったのがきっかけです。産業医から主治医に意見書を出してもらい戸田病院のリワークに通うことになりました。
S: 私も去年の4月から休職してリワークに通い出す11月まで家に引きこもっていました。それこそ一歩も外出できなくて1日1回UberEATSで食事を頼むような生活でした。
リワークで役立ったプログラムはありますか?

T: 活動クラスのプログラムはすごく役立っています。リワークが休みの日にとてもイライラする日があり、以前だったら不機嫌になって家族と喧嘩になってしまっていたと思うのですが、”病気のセルフケア”というプログラムを受けていたおかげで「今日なんだかイライラして辛いから」と家族に話して少し休んで落ち着くことができました。あとになって家族から「こういうこと言ってきたのたぶん初めて」と言われ、気持ちを言語化できるようになったことに気が付きました。
S: プログラムが実生活の中で役立ったということですね。実は私もコミュニケーションが苦手でした。今では昼休みにカードゲームやりましょって皆さんを誘っていますが、以前はそれを後ろで見ているタイプでした。だけどリワークに通って、同じような境遇の人たちと話したりプログラムを受けたりするうちに、気持ちを表に出しても大丈夫なんだと思えるようになりました。

T: 私の場合は導入クラスのときカードゲームをやることに少し抵抗がありました。遊ぶことは楽しいのですが、それが何に役立つのかわからなくて。だけど、活動クラスに上がってプログラムで病気の症状などを共有するとき、ある程度交流があったことで話しやすくなっていました。活動クラスに入ってからカードゲームなどに対する印象は変わりました。
S: 最後にこれから通所を考えている方へメッセージをお願いします。
T: 復職したいと思って二の足を踏んでいるのならリワークに通ってみるとプラスになると思います。私の場合は復職に向けて後ろ盾してくれる知識が手に入ったり、いろいろな選択肢が増えたりしました。
いかがだったでしょうか?記事の文字数制限もあり対談内容の全てはお届けできなかったのですが、貴重なお話をたくさん聴かせていただきました。リワークではピアサポートという自由参加のプログラムもあり、通所者同士で今回のようにお互いの事情を共有したり、休職理由や復職意欲といったより深いテーマで話をする場もあります。私にとってそういった場に参加できたことは今後の復職に向けて良い経験となりました。
第10病棟 心と心を通わせる。患者様とのミーティング
梅雨の時期となり、暑さの中にジメッとした湿度が加わり、洗濯物も乾きにくい時期となっております。気温の変化に対して皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今月は、患者様参加型の「病棟ミーティング」について説明していきます。毎週月曜日の午前10時から約30分の間、病棟ホールにて実施しており、毎回ほぼ全員の患者様にご参加して頂いております。病棟スタッフ進行のもと、病棟での変更点や、季節による注意喚起、体操、お茶会で何がしたいか、困り事や悩み事、質問コーナー等を行っております。小さなことから、大きなことまで、患者様から出た意見を貴重な意見とし、職員間で話し合い、病棟全体の雰囲気作りを心掛けております。話の内容によっては、活発な意見が飛び交い、スタッフもびっくりさせていただいております。今後も継続して開催し、患者職員の信頼関係の構築に繋げていきたいと思います。