リワークデイケア『リワークプログラムの紹介』
リワークプログラムの紹介
1 クラスの紹介
こんにちは、復職準備クラスのI、K、Yです。私たちは間もなく戸田病院さんのリワークプログラムを終えて職場復帰することになっているのですが、私たちがたどってきた3つのクラスとプログラムについてお話しいたします。戸田病院さんのリワークは、まずはじめに「導入クラス」から始まって、次に「活動クラス」となり、最後に「復職準備クラス」にあがって修了となります。では、それぞれのクラスではどのようなことをするのか、順を追って紹介したいと思います。
2 導入クラスのこと
導入クラスは、戸田病院さんのリワークに参加する人が、最初に入るクラスです。導入クラスでは、通所者同士でゲームや話をして交流をはかる「交流会」、緊張をほぐしてリラックスするための「リラクゼーション」等、人とのコミュニケーションや心のリラックスを目的にしたプログラム構成になっています。ちなみに、交流会はどのクラスの人でも参加することができるため、楽しいことが大好きな復職準備クラスのKは交流会に毎週参加し、ゲームを楽しんだり、心の内を熱く語ったりしています。
3 活動クラスのこと
導入クラスを終えると、活動クラスにクラスアップします。活動クラスでは、自分がなぜ病気になって休職することになったのかを知るための「病気のセルフケア」、職場復帰、再就職の後、どのような人間関係を築くべきなのかを考える「職場の人間関係づくり」、つらい考えから抜け出すための技術を学ぶ「職場復帰のための集団認知行動療法」の3つのプログラムを受講します。普段から勉強熱心な復職準備クラスのYは、活動クラスで学ばなければ知ることができなかった知識や技術を職場復帰した後に活かしたいと考えています。
4 復職準備クラスのこと
活動クラスの次は、いよいよ復職準備クラスとなります。復職準備クラスにあがると、自分の問題点について1ヵ月の間問題解決に取り組む「問題解決型行動計画」、自分の性格を知り他の人との考えのズレについて知る「自己分析」、聴き方や伝え方、葛藤との付き合い方を学ぶ「コミュニケーショントレーニング」、疑似的な職場を設定し、負荷がかかった環境下であっても体調管理、維持を目指す「オフィストレーニング」の4つのプログラムに取り組みます。活動クラスでは「プログラムを受ける」受け身の姿勢であったのに対し、復職準備クラスでは「自ら進んでプログラムを進める」自主性を求められます。何事に対しても分析熱心なIは、自己分析のプログラムにおいて、自分自身を分析することによって自分を知ることができて喜んでいます。
5 その他のプログラム
戸田病院さんのリワークでは、これまでに説明した必修のプログラムの他にも、卓球やバドミントンなどで体を動かすスポーツの時間、絵手紙や書道、レジン工作などを行うクラフトワークなどの自由参加できるプログラムもあります。必修のプログラムと比べるとリラックスして受けられるので、多くの人が参加しています。あなたがもし、戸田病院さんのリワークを利用されるのならば、必修のプログラムに取り組むだけではなく、自由参加のプログラムにも参加し、楽しんでみてはいかがでしょうか。
リワークデイケア『冬の花便り』
はじまして。復職準備クラスのHです。
リワーク室には通所者の心を癒す目的で、5種類の植物を育てています。今日はその中で、この寒い中、花を咲かせた2つの植物をご紹介いたします。
一つ目はサンセベリア。花言葉は「永久・不滅」。力強い言葉で励まされます。多年生の植物で、低温に弱く冬は越すのが難しいのですが、力強い生命力で2月4日には写真のような小さな可憐な花を咲かせました。
二つ目は、ハツユキカズラ。花言葉は、「素直になって」です。こちらは2月中旬に、花が咲きました。の植物は寒さに敏感で、当初、温かいと思われる南向きの窓際で育てていたのですが、窓からの冬の冷気に身をちぢこませて紅葉していました。日当たりの良い、テーブルの上に移したところ、葉が緑になり、花を咲かせました。写真を載せましたが、小さな白い花と、葉が紅葉している部分と緑に分かれているのがお分かりでしょうか?花言葉どおり、素直になれそうな美しい花が咲きました。
リワークでは任意で植物の世話係として「ボタニカル係」を決め、毎朝水やりを行なっています。しかし、ボタニカル係ならではの苦労もあります。前述のサンセベリアは、つぼみは1月初旬についたのですが、なかなか花が咲かず、ネットで育成方法を調べ、水やりなどを変更といった努力の末、ようやく花が咲きました。また、係になると単なる風景だった観葉植物が個々の生きものであることを実感するそうです。そして過去のボタニカル係から受け継いできた、その生き物たちを大切に育てようと思うと話されていました。
私はこの話を聞いて感動しました。普段リワークに通っていても観葉植物は、課題に追われている時のちょっと目を休める程度の感覚でしたが、ボタニカル係の苦労や感動を聞いて、観葉植物の生育状況をこまめに確認するようになりました。リワークにある観葉植物が、今後も通所者の目や心を癒すことを祈ってやみません。
4月のお楽しみ献立
4月26日に今月のお楽しみ献立を提供しました。
献立内容は、こちらです。
・とろっとオムライス
・菜の花とエビのマヨポン和え
・お米のババロア(みかんソース)
・キャベツとパセリのコンソメスープ
当院で人気の高い、オムライスの献立です。
ミキサーの方にも見た目を楽しんで頂けるよう、人参と菜の花で模様をあしらいました。
楽しみにしてくれていた患者様も多く、『美味しかった!』『また出してね。』と
感想を話して下さいました。
和と洋、両方の風味を意識した和え物は、女性の患者様・男性の患者様ともにご好評であった印象です。
卵は良質な蛋白質を含み、免疫力を高めるビタミンAや代謝に関わるビタミンB群も含むことから、栄養価の高い食品として知られています。
旬の野菜などと組み合わせることで、卵に不足している食物繊維やビタミンCも補うことができますよ。
健康な体作りのための食事は、全体をバランス良く食べることです。
現在、買い物などで苦労されている方も多いと思いますが、主食・主菜・副菜を意識した食事摂取で、皆様元気にお過ごしください。


リワークデイケア『こんなことできるようになりました!リワーク在校生の声』
はじめまして。復職準備クラスのIです。
リワークってどんなところかは、なんとなくイメージができたけれど、実際通っているひとはどう感じているんだろう…。そんな気になるところを、戸田病院リワークデイケア「ひまわり」に通所しているみなさんにきいてみました!
まずはリワーク歴真ん中くらい、病気や治療法に関する知識をつける講座中心の“活動クラス”の方の声から。「朝起きられるようになった」「体を動かす時間が増えた」「規則正しい生活ができるようになった」「生活リズムを整えることができ、復職にむけ着実に進めていると信じている」と、生活習慣の変化に関する声が多かったです。休養中の生活ではなかなか難しいことのひとつができるようになり、自信につながる方も多いと思います。また「自分の病気と向き合えるようになった」「エゴグラムで自分の自我状態が把握できた」「マインドフルネスやコーピングなど、日常生活で意識的にストレスに対処することの重要性を理解した」と病気に関する知識をつけたことで感じた前向きな変化もあったようです。「休職の要因て、なんだったんだろうと思う時もあったが、スタッフさんの一言で思い出す事ができた。スタッフさんのサポートが素晴らしい」との声も。スタッフさんには、みんなたくさん相談して助けられています。さらに「久しぶりにカードゲームをやって楽しい」「卓球仲間ができた」「久しぶりに書道をやった」など、自由参加のクラフトワークや昼休みの卓球、カードゲームで楽しんでいる方もいらっしゃいました。
つづいて、リワーク歴ベテラン、実践的なトレーニングやグループワーク中心の復職準備クラスの方の声から。みなさんたくさんの課題をこなす中で、たくさんの気づきがあるようです。まずはストレスについて。「今どんなストレスをどれくらい抱えているか、客観的に気づけるようになった。」「今まではなんとなく調子悪いな、と思っていたことが、これはストレスによるものだ、とか、自分は疲れていると分かるようになった。」といった声があがりました。自分の身体や心と向き合うきっかけになっているみたいです。また、「グループワークを通して、以前より自分の主張ができるようになった」「前より積極的に発言、行動できるようになった」「今まで、自分よりも相手のことを1番に考えてしまっていたが、今は自分も相手も対等に考えられるようになった」など、人との関わり方、付き合い方について成長、ヒントを得た方もいるようです。さらに、自分の考え方に変化があった方も。「“もっと自分の体調を第一にした考え方がありますよ!”と指摘されて、自分一人だけではなかなか回復するのは難しいんだなと実感した。当時は気づけなかったが、スタッフの方に見守っていただいてきたおかげで、自信をもって、前よりも回復してきている、と思えるようになった」との声もありました。みなさんリワークを、ご自分と向き合って成長する機会にされているようですね。なかにはこんな声も。「とにかくワークで文章を書かされた。おかげ様でA41枚程度の文章であれば、1時間集中して書き上げられるようになった。」このとおり、課題は少々大変ですが、集中力も身につくいいチャンスになりそうです。
そして、「友達ができた。同じ悩みや病気で相談できる友達、共感してくれる人が周りにいなかったので、仲間ができてよかった」との声。この記事を書いてるわたしも、リワークで友達ができました。リワークに来る前は、体調が悪いのに人間関係の中に入っていくなんて辛いなあ、と思っていたのですが、ちょっと話しづらい病気のことや体調のことまで話せる友達は、とても心強いです。読んで下さっている方にも、安心できる仲間ができるかもしれません。
最後にわたし自身のこと。わたしははじめリワークにくるのが嫌で嫌でしかたありませんでした。自分を変えなきゃいけない場所だと思っていたからです。通うようになりスタッフさんに「自分を変えなくてもいいんです。生きやすくなるためのやり方をしって楽になってくださいね」といわれ印象がかわりました。リワークで教えてもらったストレス対処、自分の性格について理解すること、自分の病気との付き合い方、上手なコミュニケーションの取り方、ぜんぶ自分が楽に過ごしていくための方法だとわかって、プログラムともきちんと向き合うようになりました。苦しむだけでなく、自分とも病気ともうまくやっていく方法があると思えるようになったこと。これが、わたしがリワークでできるようになったことです。
リワークについて、不安に思っている方も多いと思いますが、みんなよい変化を感じられています。
ぜひ見学にいらしてみてください。
リワークデイケア『1日の過ごし方(復職準備クラス編)』
はじめまして。復職準備クラスのYです。
私は現在、週5日戸田病院のリワークデイケアひまわりに通っており、復職準備クラスに所属しています。
これから通おうとする皆さんのために、復職準備クラスの私がどのような1日を過ごしているかを紹介し、イメージを伝えられたらと思います。今回は、私の木曜日の1日の様子です。
朝のミーティングと体操が終わると、午前中は個別活動です。私は職場復帰に向けた書籍を読んで知識をつけたり、パソコンに向かって課題を行ないます。
11時半になるとお昼が運ばれてきます。木曜日は麺類の日で、私はスパゲティミートソースやそばが好きです。お昼の後は新聞を少し読んだりして静かに過ごすことが多いですが、天気が良い日には体力作りも兼ねて大体15分から20分位の散歩に出ることもあります。
13時になるとオフィストレーニングのプログラムが始まります。私達のグループはホームページの記事作成を行なっており、私が書いているこの文書も実はプログラムの一環なのです。オフィストレーニングでは、スタッフさんが部長役、私達の誰かが課長役をやり、実際に記事をホームページにアップするという前提で毎回打合せが行なわれます。
当然部長役のスタッフさんが近くにいるので、打合せは真剣そのものです。私は困ったことがあったら一人で抱え込まずすぐに周りに相談をするということを個人目標にしています。文章を書くことが苦手なことを周りのメンバーに伝えたことで、自分の気持ちがすごく楽になったことを実感しています。
午後のプログラムを終え、14時半になるとリフレッシュ活動の時間となり、カードゲームなどを行ないます。最近は参加者が多く盛り上がっています。
最後に、担当スタッフと1日を振り返り、帰りのミーティング後に解散になります。
いかがですか?一度覗いてみたいと思いませんか?
プログラムの一環ではありますが、文章が苦手な中、一所懸命に書きました。