Ⅲ.認知症 第14回 「4大認知症 ~前頭側頭型認知症~」

前頭側頭型認知症(ピック病)は、脳の前頭葉や側頭葉が委縮することにより発症します。

発症初期には記憶が保たれていることが多いようです。

前頭葉は脳の司令塔であり、思考や感情のコントロールを司る部分、

側頭部は主に記憶の保存や聴覚に関係する部分です。

前頭葉と側頭葉がダメージを受けることで発症するため、発症初期から本人に病識はなく、繰り返し行動(常同行動)や、他を気にすることなく、自分の思ったままに行動してしまうといった様子が見られます。

穏やかだった人が怒りっぽくなることや、感情のコントロールが出来なくなるため、

周囲の人から「以前と性格が変わった」と思われることがあります。

こだわりが強く、毎日決まった時間に起きて、決まった時間に食事をして、決まった場所に買い物に行く、散歩をするのも決まった時間で、同じ道を何度も歩くといった常同行動も見られます。

甘いものを欲しがることも多く、食事なども同じ食べ物を好み、異食が見られるケースもあるそうです。

また、自分が思ったままに行動してしまうため、会話中に突然いなくなることや、

今まではなかった反社会的行動(万引きなど) をしてしまうこともあります。

万引きなどの反社会的行動のため、警察の介入が必要となるケースもあり、

家族が本人から目が離せなくなってしまうことがあります。

本人を説得することは困難なため、適切な治療が必要となります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、「MCI(軽度認知障害)」についてお話ししたいと思います。

認知症に関する相談は、戸田病院 認知症疾患医療センターでもお受けしております。

お電話でのお問い合わせも可能ですので、お気軽にご相談下さい。

〇お問い合わせ・相談先

戸田病院 認知症疾患医療センター

℡:048-433-0090

Mail:ninchishou-center@koujinkai.or.jp

ホームページ:https://ninchi-center.jp

Ⅲ.認知症 第13回 「4大認知症 ~レビー小体型認知症~」

レビー小体型認知症は、脳にレビー小体という物質が蓄積され、それにより脳の細胞がダメージを受けることで発症します。

個人差がありますが、初期には記憶障害(もの忘れなど)はあまり目立ちません。

手足の震えや筋肉の硬直、筋肉が動かしにくくなる、小刻み歩行などパーキンソン症状が見られることが多く、転倒しやすくなるため注意が必要です。

また、落ちているゴミが虫に見える、部屋に犬がいる、子どもが居る、知らない人が家に入ってきた、などの幻視が伴うことも多く、その内容はリアルで具体的なものです。

夜中に大声を出してしまい、同居のご家族が驚いてしまうこともあります。

そうした症状は、日によって良い時とそうでない時があります。

もし上記の様な症状がみられる場合や、「もしかしたら」と思う場合は、まずは専門の機関に相談して下さい。当院のものわすれ外来では、レビー小体型認知症の専門的な検査のため、外部の病院での検査を案内することも可能です。

当センターでもお話を伺うことができます。

何か気になることがございましたらお電話ください。

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次回は、「前頭側頭型認知症」についてお話ししたいと思います。

認知症に関する相談は、戸田病院 認知症疾患医療センターでもお受けしております。

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Ⅲ.認知症 第12回 「4大認知症 ~脳血管性認知症~」 

脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多いタイプの認知症です。

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管疾患の発症により障害された部分の脳細胞に酸素や栄養が行かなくなり、その細胞が壊れることで発症します。

アルツハイマー型認知症と比べると、脳全体の機能が低下することは少ないですが、壊れた部分が機能しなくなるので、出来ることと、出来なくなった事の差が顕著に見られることがあります。

表情が乏しくなることや、外部からの反応にも遅くなること、意欲低下がみられます。

呂律が回らなくなること、身体に麻痺が起こる、物を食べたり飲みこんだりすることが難しくなることもあります。

発症初期には記憶障害が軽いことが多いのも特徴の1つです。

アルツハイマー型認知症が全体的にゆっくりと機能低下がみられるのに対し、脳血管性認知症は脳血管疾患の再発を繰り返しながら、段階的に症状が進行していくという特徴があります。

統計的には男性に発症することが多く、脳血管疾患が発症の原因となるため、脳血管疾患の誘因となる高血圧症、糖尿病などの生活習慣病を予防するために、規則正しい食生活、運動習慣などが大切になります。

また、ちょっと前まで元気に生活していたのに、急に症状が大きく出現したという場合、

転倒して頭を打ってしまったなど、頭部に大きなダメージを受けている可能性がありますので早急な対応が必要です。

そうした場合はまず、かかりつけ医に連絡して相談してみましょう。

場合により、脳外科等への受診を優先した方が良い場合もあります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、「レビー小体型認知症」についてお話ししたいと思います。

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Ⅲ.認知症 第11回 「4大認知症 ~アルツハイマー型認知症~」

アルツハイマー型認知症は、脳内で異常なたんぱく質(アミロイドβたんぱく、タウたんぱく)が作られ脳細胞にとどまり、脳細胞のネットワークが少しずつ壊れながら脳が委縮していく認知症です。

MRIやCTなどの画像検査で、脳の画像を見ますと全体的に委縮がみられ、特に「海馬」と呼ばれる記憶を司る部分の委縮が顕著となります。

症状の進行は比較的ゆっくりであり、全般的に進むことが多いそうです。

「いつどこで~」というような出来事や、月日や季節感も曖昧になります。

症状が進むと出来事全体が分からなくなり、特に最近の出来事の記憶が抜けてしまいます。

また物事の手順が分からなくなることもあります(例 料理)。

買い物の際に同じ物を買ってきてしまうことや、

計算が苦手になり小銭が使えず、お札を多用するようになることもあります。

そうした状況に、最初はご本人も困ることや戸惑うことが増えていきます。

本人は「うっかりしていた」「大丈夫」と取り繕う場面が増え、その頃から身近なご家族なども「様子が変かも」と気になり始めることが多いようです。

本人も「自分はどうしちゃったのだろう」と不安な気持ちになります。

周りに気づかれたくないと隠してしまうこともあるでしょう。

本人の気持ちやプライドを尊重し、出来ることは自分でやり、出来なくなったことは手伝う、といったように生活のフォローを考えていきましょう。

ニュースで話題になっています、認知症の治療薬「レカネマブ(レケンビ®)」は、アルツハイマー型認知症の治療薬です。レカネマブの効果としては、冒頭でもご説明したアミロイドβたんぱくの除去ができることにあります。

ただし、アルツハイマー型認知症の前段階であるMCI、軽度認知機能障害の状態であること、アミロイドPET、骨髄穿刺などでアミロイドβたんぱくが間違いなく蓄積していること、いままでに脳出血などがないことなど、レカネマブを使用するためにはたくさんのハードルがあります。治療が始まっても、2週間に1回の点滴治療、お薬の値段や検査の値段による費用面、治療期間も18か月と長く、定期的にMRIによる画像検査も必要です。

レカネマブの使用についての相談は、認知症疾患医療センターが窓口となっております。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、「脳血管性認知症」についてお話ししたいと思います。

認知症に関する相談は、戸田病院 認知症疾患医療センターでもお受けしております。

お電話でのお問い合わせも可能ですので、お気軽にご相談下さい。

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Ⅲ.認知症 第10回 「こんな時、どうすればいいの?」

前回に引き続き、認知症に関することをお話していきたいと思います。

今回のテーマは、「症状が見られた時の対応方法について」です。

いままでのコラムの中でお話していたように、認知症の症状には、「中核症状」と「行動・理症状(周辺症状)」があります。症状が出現しても日常の中でも生活に大きな支障が見られなければ問題は無いのですが、症状がみられることで、思いもしなかった苦労をするかもしれません。

中核症状は脳の細胞が壊れることにより出現する症状です。

記憶障害、見当識障害、実行機能障害、失行、失認、失語などの症状が複合的に現れ、徐々に進行していきますが、現れる症状や出現順などには個人差があり、認知症の種類によっても異なります。

症状によっては家族が困ってしまうこともあります。

また本人もそうした症状のせいで、困っている状態でもあります。

中核症状では、もの忘れの症状が中心のため、ご家族様の認知症への理解や、生活のサポートがあれば在宅での生活は可能です。日中は仕事のため本人が1人になってしまう場合は、デイサービスを利用するなど、ご家族だけでは対応が困難であれば、介護保険サービスを利用してみるのが良いでしょう。

中核症状は一度進行してしまうと、回復することが難しいとされています。

そのため今後は症状の進行を緩やかにすることが重要になります。

他の人とのコミュニケーションの場を設ける、体を動かす機会を作る、

頭を使うことをする、生活リズムを整えるなど、日々の生活内容の改善も大事になります。必要に応じて専門の機関に相談することも必要です。医療機関ではもの忘れの進行を遅らせる薬などもあります。

周辺症状は、全ての認知症の方にみられる症状ではありません。

認知症の中核症状に対する不安や、受け止め方によって生じるものであり、その人の性格や生活環境によって症状や程度は異なります。

「物を盗まれた」と騒いでしまう、幻覚や妄想がみられる、大声で怒鳴りつける、物を投げることや手をあげてしまう、こうした様子が目立つようになってきてしまうと、同居の家族の負担が大きくなってしまいます。

こうした症状は、他の人から指摘を受けたからといって治るものではありません。

場合によっては生活に支障をきたすことや、本人や家族が怪我をしてしまう可能性もあります。

中核症状が治りにくいのに対し、周辺症状は薬などによって症状を落ち着くこともあります。ご本人のためにも、できるだけ早期に専門治療を開始し、治療の結果から本人にとって良い生活を検討していくことが必要となります。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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Ⅲ.認知症 第9回 「認知症のBPSD(周辺症状)って聞いたことありますか?」

前回に引き続き、認知症に関することをお話していきたいと思います。

今回のテーマは、「認知症でみられる症状 ~行動・心理症状(周辺症状)~」です。

認知症でみられる症状は、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」に分けることができます。今回は、その中でも行動・心理症状についてお話をいたします。中核症状については、前回の記事で説明していますので、よければご一読ください。

認知症の行動・心理症状(BPSD)は周辺症状とも呼ばれており、中核症状が元となって、行動や心理症状に現れるものです。本人の性格や環境、心理状態によって出現するため、人それぞれ個人差があります。病気をよく理解して適切に対応したり、リハビリなどを行うことで、改善する場合もあります。


図にもまとめてみましたが、行動・心理症状には以下が含まれます。

・徘徊:家の中や外を絶えず歩き回る

・妄想:現実には起きていないことを信じて疑わない

・幻覚:現実にはないものが見える幻視、聞こえる幻聴がある

・不安・焦燥:強い不安、イライラ

・抑うつ:気分の落ち込み、意欲の減退

・食行動異常:食べられないものを食べようとする

・睡眠障害:昼夜逆転、早朝覚醒など

・介護抵抗:介護されることを嫌がる

・暴言・暴力・攻撃性:強い怒りを見せたり、手をあげたりする

行動・心理症状の出現には、冒頭でもお話しましたが個人差があります。周囲が適切にサポートすることや本人が安心して生活できるような工夫をしてあげることで、症状が改善することがあります。

行動・心理症状が出現する原因が介護する側にあることもあります。何度も同じ事を聞かれると介護する側は「またか」という気持ちになり、イライラして「さっきも言ったでしょ」など、本人とっては大事なことだから、聞きたかったのに、強い口調で返されたり、そっけなくされると不安が強くなったり、逆に怒りの感情が強くなったりなど、行動・心理症状の悪化につながります。

大事な予定はみんなで見れるカレンダーに書いておく、ご本人の話を最後まで、真剣に聞くことができるように、自分の気持ちに余裕を持つ、余裕が持てるように適切に介護サービスを導入する。といったことが大切になります。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

次回の内容は、「症状が見られた時の対応方法について」です。

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Ⅲ.認知症 第8回  認知症の症状は物忘れだけじゃない

前回に引き続き、認知症に関することをお話していきたいと思います。

今回のテーマは、「認知症でみられる症状 ~中核症状~」です。

認知症でみられる症状は、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」に分けることができます。今回は、その中でも中核症状についてお話をいたします。

認知症の原因となる病気によって脳細胞が壊れることにより、脳の機能が阻害されて発生する症状のことを「中核症状」といいます。

中核症状は以下の症状が含まれます。

  • 記憶障害:新しいことを覚えられない、前のことが思い出せない
  • 見当識障害:場所や時間、季節や曜日がわからない
  • 実行機能障害:段取りができない、計画が立てられない
  • 失行:服の着方がわからない、道具がうまく使えない
  • 失認:物が何かわからない、人が誰だかわからない
  • 失語:物の名前が出てこない など

こうした中核症状は一度機能が低下してしまうと、元通りの機能に回復することは難しくなります。今起きている症状が治療できる病気であるかもしれないですし、認知症の薬を飲むことによって、今より症状の進むペースを遅らせる、緩やかにすることができる可能性があります。そのため、認知症の治療では「早期受診・早期診断」が大切です。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

次回の内容は、「認知症でみられる症状 ~行動・心理症状~」です。

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Ⅲ.認知症 第7回  認知症には原因となる病気がある

前回に引き続き、認知症に関することをお話していきたいと思います。

今回のテーマは、「認知症の原因となる病気」です。

認知症の原因となる病気と、認知症のような症状をみせる病気があります。

  • アルツハイマー型認知症
  • 脳血管性認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症

アルツハイマー型認知症は聞いたことがあるという人も多いかもしれません。

認知症の中でもアルツハイマー型認知症が多いと言われています。

認知症のような症状をみせる病気としては、

・正常圧水頭症

・慢性硬膜下血腫

・脳腫瘍

・クロイツフェルト・ヤコブ病

・ビタミンB12欠乏症

・甲状腺機能の低下 など

たくさんの原因となる病気がありますが、原因となる病気の治療が速やかにおこなうことができれば、症状が改善する可能性があります。

病気によっては治療することもできますし、認知症の進行を少しでも遅らせることが出来るように、早めに相談や受診をすることをおすすめいたします。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

次回の内容は、「認知症の症状について」です。

認知症に関する相談は、戸田病院 認知症疾患医療センターでもお受けしております。

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Ⅲ.認知症 第6回  認知症のこと、どのくらい知っていますか?

2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症になると見込まれています。

認知症は今後ますます、家族や知り合い、友人、そして自分自身とだれがなってもおかしくない身近なものとなっていくと思います。

自分自身や家族が認知症と診断されたとしても、よりよく生活していくために認知症のことを知っておきませんか?認知症に関することを数回に分けてお話したいと思います。

まず、第1回は認知症とは、どんな状態なのか、定義をお話したいと思います。

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(おおよそ6カ月以上継続した状態)を指します。

認知症と一言でいっても、認知症の原因となる病気、認知症に似た症状を表す病気があります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、認知症の種類についてお話ししたいと思います。

認知症に関する相談は、戸田病院 認知症疾患医療センターでもお受けしております。

お電話でのお問い合わせも可能ですので、お気軽にご相談下さい。

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Ⅲ.認知症 第5回 認知症の方を支援するために ~認知症サポーターになりませんか~

認知症サポーターとは、認知症サポーター養成講座を受講し、

認知症について正しい知識を学び、理解し、地域で生活する認知症の方やその家族を

できる範囲内でサポートするというものです。

認知症サポーターに期待されることは以下の通りです(厚生労働省のHPより)。

1.認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。

2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。

3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。

4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。

5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

認知症の国家戦略である新オレンジプランでは、

2017年度末までに800万人を認知症サポーターとして養成する計画でした。

結果として、

2017年度末には目標を大きく超えた1000万人の方が認知症サポーターとなり、

2020年6月末時点では、1200万人を超える方々が認知症サポーターとなっています。

埼玉県内でも、現在では53万人を超える人たちが

認知症サポーターとして各地域で認知症の方を見守り、手を差し伸べるなど、

地域で安心して生活できるような環境作りを目指しております。

埼玉県内で53万人と言われると多いと思われがちですが、

それでもまだ人数は足りていません。

戸田病院 認知症疾患医療センターでも認知症サポーター養成講座を開催しております。

当センターのホームページやお住いの市町村のホームページや広報などで開催についてのお知らせが出ています。ぜひ、一度確認してみてください。

●お問い合わせ

戸田病院 認知症疾患医療センター

℡:048-433-0090

Mail:ninchishou-center@koujinkai.or.jp