~再発予防とストレス対処~
先日、急性期病棟の心理教育ミーティングでは、「再発予防とストレス対処」をテーマとして取り上げました。この回では自身の再発のサインに気づいて早めに対処できるようになること、また日頃あるストレスとうまくつきあっていくことを目的としています。
ある患者さまは、軽快にお話されていましたが、「疲れやすい」「調子悪くなってくると何もしたくなるんだよね」とお話されました。<現在も続いている?>と聞くと「そうなのかもしれない。これが症状なのかな?」「もう少し休んだ方がいいのかな」と話されました。また「うまくいかないことがあるとだんだんそうなる」と、背景にある原因についてもお話されていました。
調子が悪くなっても気づかないまま頑張ってしまう方が多く、気づいたら症状が再燃していた・・というお話をよく聞きます。またそのようなことを繰り返さぬよう、再発のサインに気づけるためにも、この回では、『規則正しい生活リズムを意識する』ことを再発予防の中でも重要な1つとしてお話しています。規則正しい生活を送っていくことで、ふとしたとき、それができない・・・そのこと自体が再発のサインになりえます。そのようなサインが現れた時に早めに受診したり、周囲に相談するよう、伝えています。
このような日々の心がけをお話すると、多くの患者様が納得されます。それまでは何となく気を付けて日常生活を送っていても、「どうすればよいのか(具体的には)わからなかった」「でも話を聞いてすっきりした」というご意見を頂くこともしばしばです。そのような身近な意見に関心を寄せながら、患者様視点を大切にプログラムを進めるよう心掛けています。