復職準備クラスのプログラムの一環として、リワーク通所中のメンバーさんにホームページ記事作成をしていただきました。前回に引き続き、第二弾として『リワークで特にためになったプログラム』を紹介させていただきます。実際の通所者の声として、実体験に基づいた内容になっております。
是非、最後までご一読いただければと思います。
皆さんこんにちは、復職準備クラスのHです。前回のホームページ記事で戸田病院のリワークの紹介をさせていただきました。今回はリワークへの通所を検討している方に向けて、私がリワークのプログラムを受けて実際に感じた気持ちの変化などをお伝えしたいと思います。私自身リワークのプログラムを受けてみて、気持ちの変化や考え方の変化、復職への自信につながったことを強く実感しています。そんな私の実体験を発信することで、少しでもリワークの通所へのきっかけや参考になればと思い、今回ホームページ記事で発信することとしました。リワークでは様々なプログラムを受けますが、その中でも私が特に効果や復職に向けて役にたったと感じる2つのプログラムについてお伝えしていきたいと思います。
「自己分析」
「自己分析」では、1ヶ月間に渡り、自分の性格や気質、休職要因や今後どんな自分になっていきたいかを考えます。私は、今まで仕事や日常生活に追われていて、自分について深く考えたことがありませんでした。「自己分析」のプログラムでは、一度立ち止まってじっくりと自分について見つめ直すことができます。「自己分析」では、メンバーとグループワークを行い、また、リワーク職員の方が毎回提出するレポートを添削して下さるので、メンバーや職員から見た客観的な視点でフィードバックをもらえます。客観的にフィードバックをもらうことで、自分ではなかなか気づけない自分の一面を知る良い機会になります。私は「自己分析」の講座を通して、自分の強みや苦手なこと、復職後どんな自分になりたいかをはっきりと理解することができました。自分について深く知れたことは、復職に向けての自信に繋がっています。自分のいままでとこれからを見つめる「自己分析」で過ごした時間は、私にとってかけがえのない財産です。
「集団認知行動療法」
集団認知行動療法では、自分のものの見方(認知)や行動パターンについて見つめ直します。その中で、自分を苦しめるものの見方や、気分や意欲に悪い影響を与える行動がないかチェックしていきます。そして、自分にとってより良いものの見方や行動をメンバーや職員と一緒に探していきます。私は完璧主義な傾向があり、「仕事はしっかりこなさなくてはいけない」といつも100点の出来を目指して、仕事に取り組んでいました。また、仕事で小さなミスをすると、ミスしたことをずっと考えてしまい、「こんなミスをするなんて自分はなんてダメなんだ」とくよくよと落ち込んでいました。そんな自分の考え方のクセが、物事を悲観的に捉え、ネガティブな感情を作り上げていることに「集団認知行動療法」を通して気付く事が出来ました。また、メンバーや職員と一緒に別のものの見方や行動を考えることで、視野が広くなり、プログラムを受ける前より、物事を柔軟に捉える力がついたように思います。また、「集団認知行動療法」では、自分が普段何気なく行っている行動の振り返りを行います。普段の自分の行動が様々な感情を引き起こすということを、プログラムを通して学びますが、私は家の中で、一人ボーっと過ごしている時に、不安な気持ちが強く出ていたように思います。そのような自分の行動と感情に気づき、ボーっとしていた時間を、散歩やストレッチなど活動的な行動に置き換えることで、一時的ではありますが、気分が明るく変化しました。私は、「集団認知行動療法」を受講して、物事を柔軟に捉える方法や気分を変える行動について知ることができ、リワークに通う前よりストレスな出来事に対処する力が身についたように感じています。
「リワーク通所を検討されているかたへ」
リワークでは、病気の概要から治療、再発予防策や職場でのコミュニケーションなど多くのことを学びます。その学びの一つ一つが、新たな自分の武器となり、復職への自信を与えてくれたように思います。また、リワークには一緒に通所し、不安や悩みを共有できるメンバーや親身になってサポートしてくれるリワーク職員がいます。復職や再就職といった同じ目標を持った仲間の存在は非常に心強いです。そして自分について深く考える過程で、もっと自分を大切にして日々を過ごしていきたいという思いが芽生えました。私にとってリワークはこれまでの人生を清算し、新たな人生への第一歩を踏み出す勇気を与えてくれる場所です。リワークの環境や雰囲気は見学でも知ることができます。是非一度リワークに足を運んでみてください。同じ目標を持った仲間やリワーク職員があなたを待っています。