リワークで考えるストレス対処(コーピングについて)
こんにちは。復職準備クラスのYです。
私は以前、仕事のストレスを上手に解消することが出来ず、体調を崩して休職することになってしまいました。皆さんは、ストレスへの対処、上手にできていますか?心の不調を感じている方の中には、ストレスを抱えた時、解消するのが苦手という方もいるかもしれません。
さて、皆さんは「コーピング」という言葉をご存知でしょうか?コーピングとは「ストレスへの意図的な対処」を意味する心理学の用語です。耳慣れた言葉で言い換えるなら「ストレス解消法」といったところでしょうか。
私は、「あなたのストレス解消法は何ですか?」と聞かれた時に、自信を持って「これだ!」と答えられるものがないことに悩んでいました。けれど、こんな私でも、リワークに通うことで自分なりのコーピングを見つけることができました。
戸田病院のリワークは、「導入クラス」→「活動クラス」→「復職準備クラス」の順にクラスアップしていきますが、真ん中の「活動クラス」で受講する「病気のセルフケア講座」では「自分のコーピングを100個書き出してみましょう!」というワークがあります。最初は皆「えっ?!100個も無理だよ!」と思うのですが、頑張ってワークに取り組むと、これが後々役に立つことになるのです。
コーピングは「旅行に行く」とか「服を買う」など、お金や時間がかかるものでなくてもOKです。例えば、「靴を磨く」とか「甘いものを食べることを想像する」など、お手軽なものでも、自分にとって効果があれば立派なコーピングになります。コーピングのレパートリーは、なるべくたくさん持っていたほうが良いといわれています。自分がどのようなストレスを感じているのかに気づき、そのストレスに対して効果のある適切なコーピングを選ぶことができるようになれば、ストレス対処力は格段にアップするでしょう。
ちなみに、私のコーピングは、「好きな音楽を聴きながら歩く」「絶景の写真を見る」「読書」「名言を読む」です。また、リワークに通所している他のメンバーにも、おすすめのコーピングを聞いてみましたので紹介します。
塗り絵/切り紙細工/パッチワーク/感動の涙を流す/マインドフルネス瞑想/散歩で季節の移り変わりを感じる/ステーキ部位食べ比べ/お気に入りの歌、懐かしの歌を探し聴く/コーピングソングリスト作り&聴く/天気が良い日に散歩に出て外の空気を吸う/念入りに掃除をする/筋トレ/サイクリング/水泳/アロマ(オレンジスイートがおすすめ)/ヨガ/筋膜リリース/山登り/ジャズを聴く/ハードロックを聴く/ボート場を眺めながらストレッチをする/卓球/温かい飲み物を飲む/たくさん食べる/リワークにある観葉植物に水をやり、成長具合を確認する/リワーク終わりに、ファストフード店で一息入れる/移動時間に音楽を聴く/飲食店のホームページを見て、新メニューやグランドメニューの確認をする/好きなアーティストのDVDを観る/海外旅行を考える(例;ハワイのビーチに沈む夕陽)/温泉

このように、コーピングは十人十色。みんないろんなやり方でストレスに対処しています。
リワークでは、コーピングについて考える場面がたくさんあります。私もリワークで、自分にとってのストレス解消法は何なのかを考え、実践することで以前よりもストレス対処力が向上したと思っています。また、どんなに小さなストレスでも、気づきを大切にし、こまめに解消するという意識付けができたことが、大きな収穫でした。そして今後も、自分の新たなコーピング探しを継続していきます。あなたもリワークに通って、ストレス対処力をアップさせてみませんか?


二つ目は、ハツユキカズラ。花言葉は、「素直になって」です。こちらは2月中旬に、花が咲きました。の植物は寒さに敏感で、当初、温かいと思われる南向きの窓際で育てていたのですが、窓からの冬の冷気に身をちぢこませて紅葉していました。日当たりの良い、テーブルの上に移したところ、葉が緑になり、花を咲かせました。写真を載せましたが、小さな白い花と、葉が紅葉している部分と緑に分かれているのがお分かりでしょうか?花言葉どおり、素直になれそうな美しい花が咲きました。
つづいて、リワーク歴ベテラン、実践的なトレーニングやグループワーク中心の復職準備クラスの方の声から。みなさんたくさんの課題をこなす中で、たくさんの気づきがあるようです。まずはストレスについて。「今どんなストレスをどれくらい抱えているか、客観的に気づけるようになった。」「今まではなんとなく調子悪いな、と思っていたことが、これはストレスによるものだ、とか、自分は疲れていると分かるようになった。」といった声があがりました。自分の身体や心と向き合うきっかけになっているみたいです。また、「グループワークを通して、以前より自分の主張ができるようになった」「前より積極的に発言、行動できるようになった」「今まで、自分よりも相手のことを1番に考えてしまっていたが、今は自分も相手も対等に考えられるようになった」など、人との関わり方、付き合い方について成長、ヒントを得た方もいるようです。さらに、自分の考え方に変化があった方も。「“もっと自分の体調を第一にした考え方がありますよ!”と指摘されて、自分一人だけではなかなか回復するのは難しいんだなと実感した。当時は気づけなかったが、スタッフの方に見守っていただいてきたおかげで、自信をもって、前よりも回復してきている、と思えるようになった」との声もありました。みなさんリワークを、ご自分と向き合って成長する機会にされているようですね。なかにはこんな声も。「とにかくワークで文章を書かされた。おかげ様でA41枚程度の文章であれば、1時間集中して書き上げられるようになった。」このとおり、課題は少々大変ですが、集中力も身につくいいチャンスになりそうです。
そして、「友達ができた。同じ悩みや病気で相談できる友達、共感してくれる人が周りにいなかったので、仲間ができてよかった」との声。この記事を書いてるわたしも、リワークで友達ができました。リワークに来る前は、体調が悪いのに人間関係の中に入っていくなんて辛いなあ、と思っていたのですが、ちょっと話しづらい病気のことや体調のことまで話せる友達は、とても心強いです。読んで下さっている方にも、安心できる仲間ができるかもしれません。
最後にわたし自身のこと。わたしははじめリワークにくるのが嫌で嫌でしかたありませんでした。自分を変えなきゃいけない場所だと思っていたからです。通うようになりスタッフさんに「自分を変えなくてもいいんです。生きやすくなるためのやり方をしって楽になってくださいね」といわれ印象がかわりました。リワークで教えてもらったストレス対処、自分の性格について理解すること、自分の病気との付き合い方、上手なコミュニケーションの取り方、ぜんぶ自分が楽に過ごしていくための方法だとわかって、プログラムともきちんと向き合うようになりました。苦しむだけでなく、自分とも病気ともうまくやっていく方法があると思えるようになったこと。これが、わたしがリワークでできるようになったことです。

