第2病棟では、対人スキルやコミュニケーション能力の向上および社会適応力を身につけていく事を目的としたSST(Social Skills Training)を行っています。このプログラムは、半年1クールのプログラムとなっており、6月からスタートしたクールも最終回を迎えようとしています。
プログラムが開始当初、スキルの実践となるロールプレイでは、緊張や恥ずかしさがあったり、役割の台詞に集中するあまりスキルを実践する余裕がなかったりと難しさを感じることが多かったメンバーの皆さんでした。しかし、徐々にグループの雰囲気や講義の場に慣れてくることで、皆さん自信を持ってロールプレイに挑まれるだけでなく、積極的に気づきや感想を発表してくれる姿がみられるようになりました。
ある講義では、参加メンバーより「講義で学ぶような台詞が日常すぐに出てこないんだよな。もっと練習が必要なのかな?」と発言がありました。他のメンバーもこの発言に「そうそう、そういうことあるよね」と共感する声が聞かれる事がありました。その点についてディスカッションを行う中で、自分に馴染みのある表現方法や言い回しを探してみるのも大事であると気づきを得たメンバーの皆さん。この気づきを機会に、毎回のホームワークでは新しく獲得したスキルを実践しつつ、日常生活でも使える自分に合った表現の仕方を見つけることも忘れずにホームワークに取り組んでくれています。