第8病棟 急性期認知症病棟の取り組み~回想法②~

前回、回想法についての説明をしましたが、今回は第8病棟でどのように行っているかをお伝えしていきます。当院では、ご入院をされると一人一人の患者さんに対し、入院から退院までを担当する看護師が1名つきます。その担当看護師が主に回想法も担当いたします。

回想法には、大きく二つに分けて、グループを対象にしたグループ回想法と1対1で行う個人回想法があります。個人回想法は、対象患者さんとじっくりと向き合いお話ができますので、第8病棟では個人回想法を行うことが多いです。

場所は気負わずに落ち着いて話が出来るように、患者さんにどこで行いたいかをうかがいます。一般的には他の方の視線が気にならないように個室が望ましいとも言われていますが、患者さんにおたずねすると、二人きりの個室では緊張してしまうため、陽当たりのよいホールのソファや食堂をご希望される方がほとんどです。リラックスして色々なお話をしていただくことが大切ですので、ご希望に添って行っています。

回想法に使う材料は、ご家族にお持ちいただいた思い出の写真を使用することが多いです。

他には絵や音楽など様々です。今日のことや昨日のことをおたずねしても、「なんだったっけ?覚えてないなぁ。」とおっしゃる方でも、昔の写真を眺めると「懐かしい!このときはねぇ、〇歳のころで、こんなことがあったんだよ。」と目を輝かせてどんどん話が出てきます。

その表情や会話から、その方の考え方や好きなこと、これまでの人生について私たちも知ることができ、とても貴重な時間を過ごしています。

認知症サポーター養成講座を戸田病院にて開催します

戸田病院認知症疾患医療センターでは、

地域における認知症への理解を促進するため、

本年度は初めてとなる認知症サポーター養成講座を

5月25日(木) 戸田病院 にて

午後3時より開催を予定しております。


認知症の方やその家族が住み慣れた地域で安心して生活していくため、

多くの人が「認知症を正しく理解」し支えていくことが必要です。

サポーター養成講座は、介護の方法や技術を学ぶのではなく、

認知症の基本知識、認知症の症状、認知症になったらどうすればよいか、

どこに相談すればよいか、認知症サポーターの役割など、

認知症についての基礎講座です。

認知症についての正しい理解を深めたい方、

認知症に関しての不安や興味をお持ちの方など、

受講を希望したい方は下記の連絡先へ、

5月18日(木)16:00までにお電話でのお申し込みをお願い致します。

受講料は無料です。

受講は受付順となっており、定員に達し次第募集を締め切らせていただきます。


【認知症サポーター養成講座に関するお問い合わせ先】
戸田病院認知症疾患医療センター ℡048-433-0090

第8病棟 寝たきりにならないための取り組み

年度が変わり、新生活を始めた方も始める方の多い今日この頃、第8病棟では作業療法士による病棟での集団リハビリが日曜日でも行われるようになりました。日々の刺激が必要となってくる認知症の方にとって毎日やりがいを持って取り組める事が増えるのはとても良い事だと思います。実際に患者様も自身の可能な範囲で体操や手作業に取り組む様子が多くみられています。これからも病棟職員全員で協力して入院されている患者様に楽しみながら日中ベッドから離れて生活出来る様にお手伝いをさせていただければと思います。

第10病棟 気分転換にキレイな桜を。散歩でお花見

季節が本格的に変わり、温かな風と共に、桜の花びらがゆらゆらと舞う今日この頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

4月は病院内の中庭にて、お散歩とお花見を行いました。病院内の中庭には、大きな桜の木があります。桜は、満開時期が、約10日間から2週間程度と言われています。ちょうど満開時期に実施することができ、皆さまに喜んでいただくことができました。また、実際に外に出て、桜を見ることで、気分転換になったという声を多数いただきました。安全面に配慮しながら、こういった気分転換になる時間を、今後も提供していきたいと考えております。

グループホーム 梅雨前に。

こんにちは。グループホームです。

新しい環境、新しい生活を新年度から…と言う方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。また今年も日中と日没後の温度差が激しく、服装での調節や衣替えのタイミングが例年よりも特に難しい印象を受けております。利用者様やスタッフからも服装選びが難しいという声も多く、天気予報で情報収集は欠かせません。過ごしやすい服装についての提案や相談も多く、お店にスタッフが同伴し購入の支援を実施することもあります。

新しい環境や気温差が影響し体調を崩しやすい時期でもありますので、当院グループホームでは利用者様1人1人毎の『その人らしい』快適な地域生活が送れるよう日々支援を実施しております。

栄養課 健康的な食習慣

こんにちは。

 栄養課です。本日はバランス良く食事を摂る方法について説明をします。

体重が増えた、身体の調子が優れない方は、是非参考にしていただけたらと思います。

 食事は主食、主菜、副菜を基本に摂る事でバランス良く摂る事ができます。

(主食)・ご飯 ・食パン ・ロールパン ・パスタ ・そば ・中華麺

   炭水化物が主で、身体でエネルギーとなる働きがある。

(主菜)・お肉 ・魚 ・卵 ・卵 ・豆腐 ・納豆

   上の食材が含まれた料理で、主にタンパク質が補給できる。

   タンパク質は身体で筋肉、血、免疫、となる。

(副菜)・野菜 ・海藻 ・きのこ

   上記の食材が含まれた料理で、主にビタミン、ミネラル、食物繊維が補給できる。これらは身体機能を整える働きがある。

 ※追加で摂り入れると更によい群

(乳製品)・牛乳 ・チーズ ・ヨーグルト

    カルシウムを多く含む食品で、骨を強くする効果がある。それ以外にも、整腸作用やタンパク質も補給できる。

(果物)・りんご ・バナナ ・キウイ ・イチゴ ・みかん 

    副菜と同じで、ビタミン、ミネラル、食物繊維が補給でき、身体機能を整える働きがある。デザートや間食として摂る事がお勧め。

上記の食材を病気の都合上で摂取出来ない方は、必ず主治医へ相談をお願いします

デイケア 歩いて健康! ウォーキング開催します

日中の日差し眩しく、夏を感じられる季節となってきました。

皆さんこんにちは。デイケアでは、昼のウォーキングを開催致します。毎年、真夏と真冬を避けた期間、昼にメンバーさんとスタッフで病院の周りをウォーキングしています。

ここ数年はコロナ禍により各コースで行っていましたが、今年は2~3コース合同で開催することになりました。また例年同様、参加するメンバーさんには熱中症対策で帽子の着用とこまめな水分補給をお願いしています。

毎年、企画・運営は就労準備コースのメンバーさんとスタッフで行っています。ポスターも就労準備コースのメンバーさんが作成して下さいました。

働く上で健康は大切です。ウォーキングは有酸素運動の1種であり、基礎代謝を高めて脂肪を燃焼させる効果があります。コロナ禍で体重増加してしまった方、外出の機会が減って体力が低下している方、デイケアのウォーキングは15分と短時間ですので、継続して行い健康的な身体を目指してみませんか。

昼にデイケアメンバーさんのウォーキングを見かけたら、是非声をかけて下さい。皆さんの声援が健康的な身体作りへ向けた励みになります。

デイケア(リワーク) プログラム紹介 交流会

交流会のプログラムでは、ゲームやスポーツ、ピアサポートなどを行っています。

どなたでも参加しやすい内容となっておりますので、通所し始めたばかりでリワークの事がよくわからず戸惑いを感じている時や、親しい間柄でなく参加に不安を感じている時でも安心して参加していただけます。

スポーツは、いつもは室内で済ますことが多いのですが、お天気がよかったので皆さんと相談して、荒川の土手まで歩きました。ボールやフリスビー、バドミントンを持っていき、さらに身体を動かしたい人はスポーツを楽しみました。ゆっくりしたい人は木陰でおしゃべりしながらのんびり過ごしました。軽い運動は再発防止に効果があるといわれていますし、実際に身体を動かすと気分もスッキリしますね。

ピアサポートでは、リワークの事や病気の事、復職のことなど共通して体験していることについて話し合いました。お互いの抱えている不安について語り合い、それぞれ不安とどう付き合っていくか…共に考える時間となりました。たとえ話し合いの中で問題が解決しなくても、共感しあうことで気持ちが軽くなったり、相手の考え方を聞くことで自分の考え方を見直す機会になったりと、各々気づきがあったようでした。このような体験は、リワークならではの貴重な機会です。皆さん復職、就労に向けて着々と準備されています。

第4病棟 5月のカレンダーは鯉のぼりです。

4月に入り、桜のシーズンも過ぎ、毎日が暖かい日々が訪れています。時折、初夏のような暑い日もあります。スタッフ一同、気温に注意しながら対応しています。

第4病棟は男女混合身体合併症病棟で、精神疾患を抱えた患者様が内科的治療を要した時に治療する病棟です。精神科医と内科医がカンファレンスしながら精神面において必要な治療と、内科的に必要な治療を行っていきます。高齢の患者様が多いため、内科的な治療が中心になっている患者様の方が多く、病棟ホールに出て頂き作業療法に参加できる患者様は少ないですが、参加できる患者様に声掛けをしてホールで作業療法を行っています。

今月は病棟ホールで5月のカレンダーを作成しています。ご高齢の患者様が多いので、手先、指先の細かい作業は脳の活性化に繋がります。作業中は患者様同士での会話も広がるため、それもまた刺激になり、患者様からも笑みがこぼれていました。

患者様に日々楽しい有意義な時間を提供できるよう作業療法士と連携を図っていきたいと思います。

KODAK Digital Still Camera

作業療法室 春爛漫

急性期治療病棟(第一病棟)にて実施した共同制作の様子についてお知らせします。

今回は「春」をテーマにして、2作品を制作しました。

「花見」の作品は大まかな見本から参加者の方々が中心となって話し合い、人物のイラストや桜の木、菜の花などの配置を決めていました。それぞれの作業を分担し、協力して作品に取り掛かりました。

もう一つは新年度ということもあり、「桜の木」に頑張りたいことやそれぞれの想いなどを花びらに思い思い書いてもらいました。

どちらの活動も交流が盛んに行われており、明るい雰囲気での制作となりました。完成品を貼り出す際には、活動に参加していない方も出来上がりをじっくりと見て、近くにいた方々とお話ししている様子も見受けられました。

 今後も季節感に合った作業を提供していけるように励んでいきたいと思います。