2024-06-21

「自由画大会」

皆さま、こんにちは、作業療法室です。

今回は男子慢性期閉鎖病棟で患者さんとともに企画した自由画大会の様子をお伝えします。

例年、写生大会を企画していたのですが、今回は写生だけではなく、もっと自由に絵を描いても良いのではという患者さんの案で自由画大会となりました。患者さんと一緒に日程や使う物品など話し合い、賞状も制作して準備してきました。

当日は沢山の患者さんが参加し、色鉛筆やクレヨンなどを使用し、温かみのある色鮮やかな絵を描きました。それぞれ好きな車の絵を描いたり想像で桜の木を描いたりと、思い思いの絵を集中して描いていました。「絵は自信がなかったけどやってみたら楽しかった」「来年はグラウンドで桜の絵を描きたい」等と参加した方は感想を話されていました。

今後、展覧会を行いお互いの作品を見る時間を設け、優秀者には表彰も行う予定です。他の患者さんの作品を見て、皆がどのような反応をするのか今から楽しみです。

2024-06-19

-心理室より- 『急性期病棟・心理教育ミーティング ~薬のはたらき~』

先日、急性期病棟の心理教育ミーティングでは、「薬のはたらき」をテーマとして取り上げました。

この回では、薬剤師を講師として招き、症状を緩和していくために必要な薬のはたらきについて正しい知識を身に着けてもらうとともに、薬への関心を高めてもらいたく、薬剤師が参加された皆さんの薬に関する質問に直接回答していただくという機会を設けています。

今回は、副作用に関する質問があがりました。

まず、副作用は出る人・出ない人がいること、また、服用し始めてしばらくすると副作用がなくなり、薬の効果が上回ってくる場合があるとのことでした。ただ、副作用自体辛いものもあるので、出現時には十分に主治医に相談することが好ましい(自分では調整しない)とのお話がありました。

また、副作用の中でも「ふるえ」に関して、日常生活にも影響を及ぼしかねないものであるがゆえに、関心が高いようでした。これも十分に主治医と相談の上、本来の精神症状の緩和と副作用とのバランスを見極めて、対応策を検討していくことが望ましいとのことでした。

直接薬剤師の話を聞けるとあって、自分が考えていなかった疑問や質問にも真剣に耳を傾ける姿が見られました。普段、服薬している患者様だからこそ感じることも多々あることかと思われます。その一つ一つの声に対応し、患者様が症状緩和、またその先にある日常生活への流れを鑑みて、納得した形で服薬治療を受けられることが必要と感じます。

その中で、どうしても「治療を受ける」という、受け身的な表現と印象を持たれてしまい、主治医の前では思うように話せないことがあるようです。ただ、患者様が自らのために関心を持って治療に臨めるよう、診察時にどのようなポイントで主治医と話していけばよいのか、本プログラムでは個々のテーマに沿ってお伝えしております。

2024-06-17

「みんなは分かるかな? なぞなぞ大会」

こんにちは!戸田病院女子開放病棟です。

2024年5月23日に患者様へ向けておこなった病棟レクリエーションについて紹介致します。

病棟ホールにて、なぞなぞ大会を行いました。

参加人数は32名と病棟の三分の二以上の患者様が参加しました。

★これからの季節から、海に関するなぞなぞ

例えば、潜水艦(せんすいかん)にいつも乗せている果物は何? 答え、西瓜

★スポーツに関する、なぞなぞ

例えば、7と10の間にあるスポーツは、何? 答え、野球

★皆さんが好きな食べ物、なぞなぞ

例えば、「ハムハムハム食べたい」何が食べたい?  答え、ハムサンド

生活に関する話題、動物に関する話題等、みんなで考え、ヒントを出し合い盛り上がりました。ご自身が答えられなくても、正解した他の患者様へ拍手を送り嬉しそうな笑顔印象的でした。

これからも患者様が楽しい、みんなで参加し行えるレクリエーションを行って行きたいと考えています。

2024-06-15

5月病棟レク~誕生日会とカラオケ大会~

みなさま、こんにちは。女子慢性期閉鎖病棟です。

5月のレクリエーションとして、月末にお誕生日会とカラオケ大会を実施しました。5月が誕生月の方にプレゼントを渡し、皆様でハッピーバースデーの歌を歌い、盛大な拍手でお祝いをしました。祝ってもらった患者様からは笑顔が見られ、照れたように喜んでいる方もいらっしゃいました。

 春から夏にかけて暑くなる中、外に向かうエネルギーを元気よく発散しようと今回カラオケ大会を企画しました。時間の関係上全員の方に歌って頂くことはできませんでしたが、手拍子をしたり、一緒に口ずさんだりしている方もいて、大変盛り上がったように思います。手拍子をされている方も多数いましたが、せっかくのカラオケ大会ですから、タンバリンやマラカスなどの楽器もあればより楽しめたのではないかと思ったため、次回に活かそうと思います。

 皆様にお出ししたデザートとして、2種類のアイスとコーヒーゼリーの上にホイップクリームとキャラメルソースをトッピングした、病棟オリジナルパフェを用意いたしました。この日はじんわりと暑かったため、ひんやりとしたアイスやツルンとしたのど越しのゼリーをより堪能して頂けたのではないかと思います。「おいしかった」「おかわりがほしい」という声を多数いただき、嬉しく思いました。

 当病棟は慢性期のため、患者様個々の入院生活も長くなっている中で、ささやかながらも毎月のレクリエーションが入院生活の楽しみと気晴らしになるよう、今後も患者様の意見を取り入れながら思考を凝らして実施していけたらと思います。

2024-06-13

【外来からのお知らせ】

皆さま、こんにちは。戸田病院外来です。

戸田病院の外来診療は、月曜日から土曜日の午前中におこなっています。

各曜日の担当医制となっており、初診のご予約はなく診察を受けることができます。

当院の方針として、適正な通院間隔“2週間以内”での診察を推奨しています。

通院間隔が長く、不規則な場合、症状の回復にも時間がかかってしまう場合がありますが、こまめに診療を行うことで、病状の変化にいち早く察知し、適切な治療を行うことで症状悪化を防ぐことができる他、場合によって入院が必要になった際にも早めに対応することができます。

2024-06-11

麺料理のレパートリーを増やすおすすめのメニュー

こんにちは!戸田病院 栄養課です。

【ジャージャー麺】

今回はジャージャー麺についてご紹介します。ジャージャー麺は中国の北部の山東省(さんとうしょう)を起源とする中華料理で、中国語では炸醤麺(ジャージャンミェン)と言います。一つ目の炸(ジャー)は中国料理でたっぷりの油で揚げるという意味があり、二つ目の醤(ジャン)はペースト状になった調味料や味の濃い食品を意味します。豚のひき肉や細かく切ったものを豆みそや甜麺醤(テンメンジャン)で炒めて作ったジャージャーと呼ばれる肉味噌を、茹でた麺の上に乗せた料理で、日本では細かく切ったタケノコやシイタケなどを加えたりします。また、お好みで千切りのキュウリなどを上に乗せます。

味が濃い目のジャージャーの肉味噌は、中華麺と相性抜群で、箸が進む味付けになっています。特に暑い季節には食欲が増す一品ですので是非ご家庭でもお試しください。

2024-06-06

デイケア リワークコース 『卒業生の声』#2

#1からのつづき

また、リワークではプログラムや休み時間に他の通所生と交流する機会がありました。うつ病など病気のことや復職に向けた悩みなどを共有し合ったり、お昼休みにはカードゲームを楽しんだりしました。私にとってうつ病で休職したという同じ境遇を持った仲間の存在は非常に大きく、心の支えになりました。

【自分の気質と向き合う】

プログラムやリワークのスタッフとの面談を通して、休職要因や自分自身の気質について振り返ります。その中で私は、何でも完璧にこなしたい完璧主義で、他人の目線や評価を過度に気にする傾向にあることが分かりました。そのため、自分の仕事が手一杯でも、上司に相談ができず、仕事を溜め込んで大きなストレスを抱え込みました。自分の気質や休職要因を振り返り、今後再発しないための対処法をプログラムやスタッフとの面談を通して考えていきます。その中で、私は適度に力を抜くことや、些細なことでも相談することの重要性に気づき、卒業した今、休職要因に繋がった気質が以前より良い方向に改善していることを実感しています。休職要因や自分の気質と向き合うことは時に辛いこともありますが、正面から向き合ったことで、本当の「自分」と出会えたような気がしています。

【最後に~決して一人じゃない~】

リワークで自分自身について深く振り返り、今後は自分をもっと大切にしていきたいという気持ちが芽生えました。また、リワークでの生活を通して自分は一人で復職に向かっているのではなく、リワーク通所生やスタッフ、主治医や家族など支えてくれる人達と一緒に復職を目指していることに気づきました。これからは自分のペースで焦らず、時に周りの力も借りて働いていきたいと思っています。最後に、真摯に向き合ってくださったスタッフの方々、一緒に復職に向けて歩んだリワーク通所生に心より感謝を申し上げます。

Hさんは自分自身と向き合い、今後ご自身がよりよく人生を歩んでいくためには何が大切かに目を向けながらリワークでの活動に取り組んでいたのがとても印象的でした。復職された今もリワークで得た気づきを忘れずに健康に過ごしていただければと思います

2024-06-05

デイケア リワークコース 『卒業生の声』#1

こんにちは。デイケアリワークコースです。4月にリワークを卒業された方から卒業生の声が届いておりますのでご紹介させていただきます。リワークを通して感じたことや気づき、ご自身の変化などリアルな体験談となっておりますので是非ご一読いただければと思います。

【卒業レポート~人生をリスタート~】

皆さんこんにちは。私は戸田病院のリワークで2023年10月から7か月間お世話になったHと申します。私はこの度、リワークから卒業し復職することとなりました。このレポートでは、7か月間リワークに通所した私自身の実体験をお伝えしたいと思います。拙い文章で恐縮ですが、どうぞお付き合いください。

【通所のきっかけ】

私はうつ病で会社を休職し、2ヶ月間は体調が悪く、自宅で療養をしていました。療養を経て、体調が回復してきた時に、「そろそろ復職の準備を始めようかな」と考えるようになりました。自分なりに、図書館に通うなど活動的に過ごしていましたが、一人で復職の準備を進めていく事に不安や限界を感じました。そのことを、主治医に相談したところ、戸田病院のリワークを紹介してもらい、実際にリワークの見学に行きました。リワークの見学では、スタッフの方がリワークでの過ごし方やプログラムについて丁寧に説明して下さり、スタッフの方の人柄やリワークの雰囲気に好感を抱き、2023年10月から通所することになりました。

【リワークでの生活】

リワークでは、通所者の回復の程度など段階に応じた通所日やプログラムが設定されています。私は当初、週2日から通所を開始しましたが、久しぶりの他者との交流や自宅以外での活動にとても疲れたことを覚えています。しかし、リワークの通所を続けて行くうちに、徐々に体力や気力も回復してきて、リワークの卒業前には、月曜日~金曜日の週5日通所することができるようになっていました。

リワークでのプログラムではうつ病の原因や再発予防について、良好な人間関係を築いていくためのコミュニケーションスキルや自分の気分や感情に気づき整える方法など多くのことを学びます。その学びの一つ一つが自分の新たな武器となり、復職への自信を与えてくれたように思います。

#2へつづく

2024-06-03

「思い出を話す ~回想法~」

こんにちは、認知症急性期治療病棟です。

5月になり寒暖の差が徐々に少なくなり、暖かい日が多くなってきました。患者さん達も暖かくなったのか、心なしか日中の活動量が増えているように思えます。

回想法とは、アメリカで生まれた心理療法です。

主に高齢者を対象として、人生の歴史や思い出を受容的・共感的な態度で傾聴することを基本的姿勢とし、ご自身の過去や思い出を話していただくことで、精神的な安定が得られ、認知機能にもよい影響を与えるとされています。

ご高齢の方は最近のことはよく覚えていないけれど、昔のことについてはよーく覚えているという方が多くいらっしゃいます。また、昔の同じ話を何回も繰り返しお話しされる方も

いらっしゃいます。その内容については、良いこともそうでないことも様々にありますし、ご本人にとって重要なこともそうでないこともあるようですが、「昔を思い出し、話す。」ことに意味があると考えられています。

写真は5月中頃に行った病棟内での回想法を行ったときの一幕です。懐かしい時代、その時の記憶よみがえり、患者様同士での会話も弾んだようです。今後も集団で、または個々に回想法を行っていき患者様が穏やかに入院生活を送れる一助になれたらよいと思っています。

2024-06-01

今日は何の日?

こんにちは!戸田病院身体合併症病棟です。

日ごとに暑くなってきました。時折、雨が降りじめじめした日もあります。

体調は崩していませんか?

当病棟はホールで作業療法士さんから患者様に毎日「今日は何の日?」と問いかけています。作業療法士さんが一生懸命手作りで書いてくれました。

KODAK Digital Still Camera

患者様もとても楽しみにしています。毎日問いかける事により日にちを認識でき、絵を見る事で記憶にも残ります。当病棟で治療をおこなっている患者様は高齢者も多く、認知機能の低下が心配な患者様も多くいらっしゃいます。今日が何月何日で、何の日なのか確認することは認知機能への刺激につながります。何度もおこなっていく中で、積極的に発言をする患者様が増えたように感じます。

KODAK Digital Still Camera

最近では、病棟レクリエーションで何がしたいですか?と聞くと「カラオケがしたい」とのリクエストの声が聞かれました。今後第4病棟で「カラオケ」を検討しています。